千葉県実施の集団指導研修で説明があった強度行動障害の受け入れるに関する補助を読んでいたが、支援対象者のために追加の加配が必要ならば、ある条件を満たせば2名加配で28,860円/日、1名加配で14,430円/日。
これを見たときに、思ったよりも補助が出るんだなと感じた。松戸市鎌ヶ谷市で世話人を1勤務させるとだいたい16,000円~18,000円程度かかる。これが強度行動障害の方を対象とする場合は、支援スキルを要するため、もっと高くないと人が集まらないので、20,000円以上とする。1名加配の場合は14,430円補助がでるので、5,570円がマイナスとなる。しかし受け入れによる加算により訓練等給付をいただける。当然のことだが、トータルでプラスにならないと慈善事業となり誰もなり手がいなくなる。
収支的にはマイナスになることはないのに、なぜなかなか重度の強度行動障害を受け入れるホームが増えないのか?
先に書いた補助だが、加配に補助が出るのは大変ありがたいが、加配する、つまり従業員を一人増やすとなると、その方が仮眠するスペースがない、、、、プレッソのように戸建てタイプのGHは、部屋数も決まっており、4人定員で従業員の部屋なし、空いてるスペースで仮眠取ってください、の状態。そこに加配でもう1名従業員が増えたら、寝る場所なし、、、労働環境としてよろしくない状態となります。
既存住宅を増設、リフォームする場合の補助も手厚い。しかし、土地にも限りがあり違法建築になってしまうわけにもいかない。ルールを守った増改築ができるような戸建てって、今のご時世、田舎でもない限りはなかなかない。となると、完全に新設したグループホームでなければ受け入れは難しいのではないか?
では完全新設すればいいのでは?とも思えるが、新しく作る場合は土地から探し、建物を設計し、近隣住民理解を得るハードルがある。特に近隣住民への理解を得る部分に関しては県や市が主導的に行ってくれると民間事業者としても非常に助かる。どこぞの民間企業がGHやります!と宣言するのと、事前に県や市から「共生社会に向けた、、」の説明をしっかり各自治会へ展開した後にGHやります!宣言をするのとでは話を進む速度が違う。
松戸市の「第四次地域福祉計画」にも共生社会というワードはあるが、強度行動障害というワードはない。「医療的ケア児」はあるようだ。この計画内に具体的にお困りの方が〇〇名いて福祉サービスが不足している。そのために〇年までに〇〇個の事業所を作る必要がある、といった計画が記述されていたら、まだ自治体が前向きに動こうとしているのがわかるが、そこまで書かれていない模様。まぁ、施設を作るのは自治体ではないので書きずらい点もあるだろうが、、、市としていつまでにどうするか具体的な数字を示してくれていると助かるな。ほんと、全国で「共生社会」ってワードをもとに障害者が生き生きと過ごしてます!と思える自治体例があったら知りたい。現地に行って話を聞いてみたい。松戸、鎌ケ谷でできないものだろうか。