お知らせと日記

松戸圏域GH等連絡協議会研修参加(講演聴講)

2か月に一回の研修会へ参加してきました。今回は軽度知的・発達障害の支援を中心に行っている特定非営利活動法人UCHIさんの話を聞きました。

UCHIさんでは、障害者で結婚、出産された方を支援してきた経験があります。

障害者の結婚、出産に関しては、現行制度ではカバーしきれない点です。ただ、UCHIでは地域の温かい人たちの力を借り、何組もそういった方を支援しており、今もなお繋がっている関係を築けています。UCHIさんのある地域では、障害者も高齢者も当たり前に存在している、と理事長さんが話していました。

そういった環境が身近にあり、我が子を支援してくださったら、親としてどれだけ安心だし幸せなことだろうか。利用者さんの人生に寄り添っていける支援、というのは、それこそ「利用者さんの人生に本気で向き合い、付き合っていく」覚悟が必要だなと思う。グループホームの仕事は、人の人生を支える上でも本当に大切な仕事だと気づかされます。

UCHIさんの支援ポイントは「関係支援」。障害者は、これまでの人と、社会と、地域との関係でズレが生じて、障害を感じるようになっている。また、そういった関係へ、そもそもアクセスできない方もおり、社会関係を上手に作るきっかけがなく、経験の乏しさから障害を感じてしまう。その部分を少しでも解消できるように、日常生活を支援、そして社会生活へのアプローチを支援する。

利用者さん自身が、これまでの人生において、どういった経験をし、どう感じ、今に至るかを年表のように作成する、つまり」「自分史作成」を利用者さんと一緒に行うことがすごく重要。当ホームでは、入居時にアセスメントは行っているが、共同生活をする上での生活アセスメントを行っている。改めて利用者さん自身の人生について細かくアセスメントするまでには至っていない。ただ、聞いていて重要だなと感じた。利用者さんの人生において、どういった時に生きずらさ、辛い思いをしてきたのか、その部分を少しでも意味のあるものへ再構築することで、肯定的なものとして捉えれるようにできると良い。過去の事象は変えることが出来ず、デリケートな部分であるため、踏み込むことがリスクとなることもある。そこへ踏み込めるように、しっかり利用者さんと関係を作っていく事自体が大切。

先日、町内会の神輿に参加したことを思い出す。地域の方に事業所を知ってもらい、できれば利用者さんも地域住民として知って頂けると良い。地域社会とのつながりを身近な所で実現できると良いなと思ってる。自分の体が2つ、3つあれば各自治会の役員をやって、どんどん障害福祉のことを知ってもらう動きが取れるのだが、、、同じ地域に仲間が必要だ。