お知らせと日記

知的障害者が一人で宿泊旅行するには

2025.11.19

面談で利用者さんから「北海道に行きたい、九州もいいなぁ、、、宮島もいい!」という話題があり、その話が頭から離れずにいました。今の福祉サービスでは移動支援を使って、日帰り旅行程度ならば可能です。ただし、宿泊、つまり日をまたぐとサービス提供不可となります。現行制度では「一人で旅行できない障害者は、外泊を伴う旅行はできない」ことになります。

「障害者 一人 旅行」「障害者 旅行 同行」などで検索しても、出てくる情報は、「介護」分野のサービスばかり。。。利用者さんがご高齢にあった場合は、そちらに該当してくるかもしれませんが、まだ若い方に関しては、どうしたものだろうか。

付き添いですと、1日2~4万円程の人件費が発生し、それ以外に交通費は必ず発生します。宿泊費は依頼する人によってかもしれません。

例えば、九州、福岡に旅行してみよう!となった場合、2泊3日の最安値で考えてみる。

千葉県の最低賃金が1,140円。朝7時~夜9時までが支援時間とする。途中昼食と夕食を挟むので2時間ほど休憩時間をつけたとして10時間労働。11,400円が人件費。本来は21時以降も何かあった時の支援対象時間ですが、安定した生活リズムの方と想定。

例えば、羽田→福岡まで少し早めに航空券を予約したとして、片道1.5万円。ホテルは朝食のみつけて、夕食は外食とした場合、1泊1万円程度。

■同行支援にかかる費用

交通費:1.5万×2(往復分)=3万円

人件費:11,400円×3日=34,200円

必ず発生する費用としては、6.5万程となる。これに宿泊まで出すことになると

宿泊 :1万×2泊=2万円

つまり、合計8万円。

利用者さん本人の分も必要なので、2泊3日の福岡旅行は16万円。これに昼食+夕食代が発生。となると、17万くらいかな。うーん、、もう少し安くできないものか。。

当ホームの職員同行として、人件費を半額とか、もしくは0円とかって無理かな。。。。長い付き合いだし、利用者さんのことも分かるだろうし、同行する方にとっても交通費を出して頂けるだけでも良いのでは?。。。どうなんだろうか。利用者さん負担が大きすぎるのもダメなので、線引きが必要ではある。

こんなとき、全国各地に同じような思いの事業所があって、こちらで受け入れますよー!的な感じで、持ちつ持たれつの関係で運用できないものか。そうすると交通費の部分が削れるので、その分の現地の人件費に充てる。宿泊自体も、現地の方なので利用者さんをホテルまで送って、そのあとは緊急連絡先として派遣があった場合に費用発生とかね。

ヨシ!シュミレーションしてみよう!

まず利用者さんを羽田空港へお連れする→空港手続きを一緒に行う(チェックイン時に、搭乗口までサポートをお願いする。また福岡空港側にもサポートを依頼してもらう)→飛行機に乗る→福岡の連携事業所へ搭乗連絡をする

福岡の連携事業所は、福岡空港で待機する(人件費発生)→利用者さんと合流(荷物の取り忘れがないように注意が必要)→バスまたは電車で市内へ移動→利用者さんと一緒に観光、食事をとる→16時頃にホテルにチェックイン(手続きは連携事業所職員と行う)→18時頃に夕食を取るため職員と外出→19時30頃ホテルに帰宅(職員はここで解散)→ホテルの部屋または共同風呂で入浴(個室入浴になった場合、お湯を適温に出せる必要があるね)→21時就寝

6時30頃起床(必要に応じてモーニングコール、もしくは職員が電話)→一緒に今日の予定を確認(これは電話でもできそうだ)→7時30 ホテルで朝食→9時職員と合流。2日目に突入。

利用者さんとの連絡には業務用スマホを持たせるのが良いな。LINE電話(ビデオ通話)が使えるとやりとりがスムーズかも。カメラ反転のやり方を伝えて、遠隔で指示を伝えることもできる。

ふと、観光地に当ホームを作ったらいいのではないか?と思ってしまった、、、福岡や北海道、長野等に当社ホームを作って職員を配置すれば、現地職員に対応をお願いすることができる。私の体がもう1つ2つあればできそうだが。。。

まずは同じような思いをもつ福祉事業所を見つけることからかな。