先日、社会福祉法人佑友会 ふる里学舎蔵波の施設を見学させて頂いた。千葉県主催で強度行動障害のGHが少ない中、先進的に取り組まれてる事例紹介と意見交換会の場が開催された。
見学会募集時、たくさんの申し込みがあったらしく抽選という話もあったが理事長さんのご意向でできるだけ多くの法人に見学してほしい、とのこと。100名近い参加者を4グループに分けて広い敷地内を見学した。
随所に障害特性に対応できる設備になっていることを紹介してもらった。
障害特性から壁面を汚してしまう利用者さん対応に、壁紙ではなくリフォームで使うようなアルミ複合版のようなものを手の届く範囲は貼っており、汚れたとしても直接水洗いできるとのこと。
他にも通路を補足してすれ違い時のトラブルを避ける設計、椅子やテーブルの脚部分にL字アングルをビス固定して持ち上がらなようにしている。TVは手のふれれない高さへ壁面固定、強化ガラスを割ってしまわないようにガラスの手前に格子の木枠を作って、ガラスに強打できないような環境調整。汚物を手洗いすると労力がかかるため、汚物除去機を置いて自動洗濯。ノウハウが凝縮されていた施設になっていた。
参加して非常に参考になった反面、社会福祉法人のように基盤がしっかりした法人でないと、そもそも再現は出来ないのでは?とさえ思ってしまう。千葉県、市町村と連携し、補助金を活用した施設作りは、小規模の民間企業にできるのだろうか?また、今回行ったような地方部で、土地の値段が安いような場所でないと、そもそも広々、ゆとりある建物は建てれない。社会福祉法人のように若い職員が採用できるような基盤がなければ、支援が難しい強度行動障害の方を受け入れるのは難しいのでは?と感じてしまう。地方部だからこそ、近隣に住民もおらず気軽に福祉施設建築できる部分は大きい。
松戸市のように都心に近いエリアで、あの規模の施設を作ることはまず不可能に近い。都心分でも再現できるような支援の仕方、建物の設計方法等が、今必要としている情報であると整理できた。
ぜひ千葉県には、都心部で強度行動障害を支援している施設の見学会を開いていただき、その工夫や地域との関係づくりのポイント等を知れる機会を作ってほしいと思う。このままでは、支援の難しい障害者は地方部で生活した方が良い支援が受けれる、と感じてしまわざるを得ない。
見学者の多くが、「ここすごくいい場所だなぁ」と感じていた。障害の有無に関係なく、広い土地に新しい建物、自然豊かな環境は心が落ち着くものだ。障害者の地域移行が叫ばれる時代だが、本当にそれが正解なのか分からない。今の時代、都心部には刺激がありすぎる。特性に合った住居、地域に住むのが幸せな気がする。


