全国手をつなぐ育成会連合が発刊している「手をつなぐ」を定期購読しますが、その中で障害児の意見表明に関する記事がありました。
障害児の意見表明支援のプロセスは、「意思形成支援」「意思表出支援」がある。一つ目は、子どもが遊びや生活の中で、自ら「好き」「嫌い」を選択する経験から主体性を醸成し、意思が形成されるように働きかける事。2つ目は、子どもが発したことに応答するコミュニケーションを繰り返し、子ども独自の意思表示の方法を理解し、思いをくみ取れるように工夫すること。と説明がありました。
知的障害児の保護者は、子どもらの人生の決断を保護者自身がしてしまいがちではある。しかし、親亡き後の事を考えると、子どもの意思を形成し、表出する練習を早い段階でしておいた方がいいのかもしれないと感じた。突然大きな決断を迫られたとしても、普段から自ら決定する機会がなかった子にとって、どうしてよいのか分からないのは当然である。
小さな決断の繰り返しの経験が、いざ大きな決断をする時には生きてくる。「自分で決める」という経験を小さい時からしておくことが重要だ。今日着ていく服どうするか?天気予報を見て決めるか?外に出て肌感で決めるか?誰かに聞いて意見を貰った上で決めるか。休みの日に何をする?どこへ行く?どうやっていく?今のうちに少しずつ自分で決める経験を積ませておきたいと思った。
GH運営に携わって気づいたことの1つに、「一人でも遊べる」のは大切なスキルだということ。小学校で友達に囲まれて楽しそうに遊んでいるのが当たり前だと思っていた私にとって、息子が一人で遊んでいるのを見た時、心配になったことがあった。お迎えに行って、今日何してたの?と聞くと「校庭で遊んでいた」と。一人で遊んでたの?と聞くと「うん!」と。楽しかった?と聞くと「うん!」と。
そうか。楽しかったならよかったね!という会話を思い出す。一人で楽しいことを見つけて遊べるってことは、すごい事なんだよ!大人になっても自分で楽しい事を見つけて、充実した余暇時間を送れると良いなと願う。