図書館で表紙が見える棚に並べられていたので手に取って読んでみた。

「性」に関して、からだの性、心の性、好きになる性、表現する性のパラメーターで、その人の性をあり方を考えるようだ。「LGBT」という言葉は聞くので知っているが、「Q＋」は何なの？って聞かれたらすぐに回答できないので知れて良かった。「Q」はこころの性や好きになる性を決めない、決めたくない人であり、「＋」はLGBTQだけでは表しきれない多様な性のあり方を表現するものとして使われている。

日本内での調査では2020年時点で8割の方がLGBTについては「セクシュアル・マイノリティ（性的少数者）の総称だと知っている」と回答。2020年時点でそこまで知られている言葉だったのは驚いたが、知っていると尊重するは違う。昨今、自治体でも同性婚を認める自治体がチラホラ出てきているが、まだ少ない。知っているから尊重するに移行するのは大変だ。

グループホームの職員界隈では【男性なんだから】、【女性なんだから】という言葉で、表現する性を押し付ける話も聞く。当ホームでも、意識せずにいた職員がいたので厳重注意したことがある。過去の価値観で現在の人を縛り、支援がマイナス方向へ行く事だけはあってはならない。

日本では11人に1人はLGBTQ＋らしく、左利きの人、AB型の割合くらいなんだと。思っていたより多い数だったので、普段仕事をしている方でも該当する方がいるのかもしれない。